1980年代からリペアマンとしてギター製作の腕を磨いたユハ・ルオカンガスが1995年に設立した工房がRuokangas Guitars(ルオカンガスギターズ)です。

フィンランドを代表し、北欧随一のマスタールシアーとしてヨーロッパだけでなくアメリカでも知られるブランドとなった現在は5名のクラフトマンで楽器を製作しています。
IT先進国としても知られるフィンランドですが、彼らの楽器製作はコンピューター制御のマシンを使わない、図面すら手書きの極めてアナログな昔ながらの方法で行われています。
工房は分業体制ではなく、1ルシアーとして十分に通用する熟練のクラフトマン一人一人がギター1台ずつを完成させていく体制がとられており、一貫したコンセプトと完成度を誇っています。
UNICORN
シングルカッタウェイ、アーチトップ仕様のトラディショナルなデザインのモデルですが、ユハの現在までの楽器製作のキャリアを集大成したモデルです。彼が多くを学んで愛してやまないマテリアルにトレードマークであるオリジナルの構造、操作性と人間工学的な快適さを追求したデザインが、最もトラディショナルと思われるエレキギターデザインの中にまとめられています。一度手に取れば、その違いに驚かされるでしょう。
DUKE ユハが最初期から作り続けているルオカンガスギターズの看板とも言える、ダブルカッタウェイ、アーチトップ仕様のモデルです。ユハの考える理想のエレクトリックギターを追求し続ける中でアップデートを繰り返してきました。美しいルックスを持ちながらも、あくまでもプレーヤーのための楽器として設計されており、プレーヤーの繊細なピッキングニュアンスに鋭敏に反応します。
VSOP トラディショナルなSスタイルのモデルですが、単に伝統を踏襲するわけではなく、ヴィンテージライクな楽器が持つ個性をリスペクトしつつ、ルオカンガスギターズならではのアップデートが施されています。
AEON ギター・ヴァーチュオーゾの要求にこたえるギター、それがAEON(イーオン)です。レーシングカーを操るように緩急強弱を巧みに表現するために作られました。ストレスフリーな操作性はプレーヤーの潜在能力を引き出します。巧者だけでなく、初めてギターを手にする人にも是非弾いていただきたいモデルです。
HELLCAT 「牙を剥き、爪を砥げ。」 現在では多くのサブジャンルを持つハードロック・へヴィメタル・シーンとエレキギターは密接にかかわりあいながら共に進化してきました。それらの音楽がギターテクニックの進歩と共に隆盛を極めた1980年代を実体験に持つルオカンガスギターズによるメタルアックスがHELLCAT(ヘルキャット)です。
MOJO 「シンプルなギターを作るのは簡単なことか?」 その問いに対するユハの答えは逆です。MOJO(モジョ)はトラディショナルなTスタイルのモデルですが、シンプルであるがゆえにディティールを精査して最善を尽くした結果が如実に表れるのです。まさに違いのわかるモデルです。
STEAM ギター製作で得たノウハウはベースにも活かされています。ロック・アディクトであるユハは音楽の中でベースに何が求められているかを知っています。個性的かつ実用的なトーンを高次元で備えた逸品です。